結論・最初にやること
ダウンジャケットは自宅で洗えます。正しい方法で洗うと、汗や皮脂で束になっていた羽毛がほぐれ、ロフト(かさ高さ)と保温性が回復します。
基本はダウン専用または中性洗剤・すすぎ2回以上・絞り厳禁・低温乾燥+陰干し仕上げです。
最初に確認すること
- 洗濯表示: 自宅洗濯の可否(製品によって異なります)
- 破れ・キズ: 破れた個所があれば先に修理を
- 洗剤: 弱アルカリ性の洗剤はダウンのタンパク質を傷めるため使わない(モンベル明示)。ダウン専用洗剤か中性洗剤を
- 柔軟剤・強い洗剤は使わない(マムート明示)
- 防水透湿素材(ゴアテックス等)の製品は表裏をひっくり返して洗う指示がある
洗濯機での洗い方
- ジッパー・ホックを閉じる(開けたまま洗うと生地を傷める)
- 大きめの洗濯ネットにゆったり入れる(防水透湿素材は裏返し)
- ダウン専用または中性洗剤を入れ、弱い水流・デリケートコースで洗う。水温は30℃程度
- すすぎは2回以上(洗剤成分を残さない)。脱水は低速設定
- 1回の洗濯につき1着が理想
手洗いの場合
ぬるま湯に洗剤を溶かし、空気を押し出しながら沈めて押し洗い。水を含んだウエアを持ち上げない(水の重みで生地・縫い糸を破損する恐れ)。絞りは厳禁です。
乾燥(最も重要な工程)
- 低温(60〜70℃)の乾燥機で乾かす。自宅にない場合はコインランドリー
- 途中で何度か取り出して乾き具合を確かめ、両手で軽くたたいてダウンをほぐす(片寄り防止)
- 表面が乾いていても内部は湿っていることがある。仕上げに1週間ほど風通しのよい日陰で乾燥させる
- 完全に乾いてから全体を優しくたたく
乾燥が不完全だとダウンがかたまりになり、保温性が戻りません。
やってはいけないこと
- 弱アルカリ性洗剤を使う: ダウンのタンパク質を傷めます
- 柔軟剤を使う: ダウンに悪影響
- 絞る・強く脱水する: 生地とダウンを傷めます
- 濡れたまま放置・不完全乾燥: カビ・臭い・ロフト低下の原因
うまくいかない場合
- 防水透湿素材で内部まで乾きにくい → 裏返して乾燥を継続
- 広範囲の油汚れ → 部分洗いを先に、それでも落ちなければクリーニング店へ
- 高価なダウンで自信がない → クリーニング店へ任せるのも正当な選択です
関連するトラブル
ウールの縮み復元も、繊維の性質を理解した繊細なケアが必要な点で共通しています。