結論・最初にやること
血液のシミは必ず冷水(30℃以下)で洗ってください。血液に含まれるタンパク質は40℃以上のお湯で固まり、二度と落ちにくくなります。「温めた方が汚れが落ちる」の常識が通用しない、逆のシミです。
この方法を使える汚れ
鼻血、切り傷・擦り傷による血液、生理の経血、あかちゃんの血便混入など、血液由来のシミ全般に使えます。
最初に確認すること
- 洗濯表示: 水洗い可能かを確認。水洗い不可やドライ専用の衣類はクリーニング店へ。
- 漂白剤の可否: 漂白不可の表示がある衣類には酸素系漂白剤も使えません。
- 色落ちテスト: 色柄物は目立たない場所で漂白剤を試す。
付いた直後の処置
- シミの裏側から冷水を当てて、汚れを繊維の外へ押し出すように洗い流す。
- 表面だけ濡らしても裏側に残るので、裏側からの流水が重要です。
- 残ったシミに酸素系漂白剤(または洗濯用洗剤の原液)を塗り、放置せずすぐ通常の洗濯をする。
外出先では、乾いたティッシュをシミの裏に当て、水で湿らせたティッシュで上から押さえて移し取るだけでも違います。
時間が経った・乾いた血液シミ
乾いて固まった血液は、まず冷水または30℃以下のぬるま湯での予洗いが先です。濡れていない乾いたシミにいきなり漂白剤を塗ると、血液ジミが変質してかえって落ちにくくなることがあります(ライオンの解説に基づく)。
- 冷水で予洗いし、汚れをゆるめる。
- 酸素系漂白剤をシミに塗布し、洗剤を加えた水に30分〜2時間つけ置きする。
- そのまま洗濯機で通常洗濯。
つけ置きの温度は衣類の洗濯表示の上限以下にしてください。
やってはいけないこと
- お湯・熱湯で洗う: タンパク質が凝固してシミが固着します。血液だけは絶対にNG。
- こすり洗い: 汚れを繊維の奥に押し込みます。流水で落とすのが基本。
- 落ちる前に乾燥機・乾燥させる: 熱と乾燥でシミが定着します。落ちきるまで自然乾燥も控えめに。
- 塩素系漂白剤を色柄物に使う: 色落ちします。酸素系を使ってください。
素材による違い
- 綿・ポリエステル: 上記の手順でほぼ問題なく落ちます。
- ウール・絹・カシミヤ: 水洗い自体にリスクがあり、粉末酸素系漂白剤が使えない製品も多い。高価な衣類は無理せずクリーニングへ。
- 下着・肌着: デリケートな生地が多いので、おしゃれ着用洗剤での手洗いが安全です。
うまくいかない場合
何度かつけ置きと洗濯を繰り返しても薄くならない場合、色素が繊維内部に定着しています。それ以上の自宅処置は素材を傷めるだけなので、クリーニング店に「血液のシミ」と伝えて相談してください。古いシミでも専門のシミ抜きで落ちることがあります。
関連するトラブル
コーヒーやワインなどの水溶性シミは、血液と違い熱で固まる心配はありませんが、処置の手順が異なります。