結論・最初にやること

コーヒー・紅茶・ワインのシミは水溶性なので、付いた直後なら水洗いだけでかなり落ちます。重要なのは「こすらず、押さえて移し取る」ことです。

時間が経って乾いてしまった場合は、酸素系漂白剤を使ったつけ置きが有効です。

この方法を使える汚れ

コーヒー、紅茶、緑茶、ウーロン茶、ワイン、ジュース、果物の汁、しょうゆ、ケチャップ、麺類のスープなど、水分の多い水溶性の汚れに共通して使える方法です。

ミルクを含むカフェラテや、カレー・焼肉のたれなど油分を含む汚れは別の処置が必要です(この記事の末尾を参照)。

最初に確認すること

  • 洗濯表示: 「洗濯機で洗える」「手洗いができる」マークがあれば自宅で処置可能。水洗い不可(バツ印の桶)やドライクリーニング専用の衣類は無理に扱わない。
  • 色落ちテスト: 色柄物や濃色は、目立たない場所(脇の内側・裾の裏など)に漂白剤を少量つけ、変色しないか確認する。
  • 漂白剤の可否: 洗濯表示に漂白不可の記号がある衣類には、酸素系・塩素系どちらの漂白剤も使えません。

付いた直後の応急処置(外出先でもできる)

  1. シミの裏側に乾いたティッシュや布を当てる。
  2. 水で湿らせた別のティッシュや布で、シミを上から押さえるようにする。こすらない。
  3. 汚れが裏の紙に移るのを確認しながら、新しい面に替えて繰り返す。
  4. 最後に乾いたティッシュで水分を吸い取る。
シミのついた衣類の裏側に乾いたティッシュを当て、表側から水で湿らせた布で押さえて汚れを裏のティッシュに移し取る重ね方を示した断面模式図
汚れを移し取る受け側を裏に置く

湿らせる程度に留め、水を多く使いすぎない。水分が多すぎるとシミが広がることがあります。

帰宅後・時間が経ったシミの洗い方

手順

  1. 洗濯表示の確認(上記の通り)。
  2. シミ部分に酸素系漂白剤を直塗りする。塗ったら放置せず、すぐに次へ進む。
  3. いつもの洗剤で、いつも通り洗濯機で洗う。

時間が経って固着したシミ

粉末タイプの酸素系漂白剤を使ったつけ置きが有効です。

  • 水またはぬるま湯1リットルに酸素系漂白剤を製品表示の量だけ溶かす
  • 30分程度つけ置きする
  • その後、通常の洗濯を行う

つけ置きの温度は衣類の洗濯表示の上限以下にしてください。「40」と表示があるなら40℃以下です。

やってはいけないこと

  • 強くこする: 繊維を傷め、シミを奥に押し込みます。
  • 熱いお湯を直接かける: タンパク質を含む汚れが混ざっていると固まることがあります。また衣類が縮む・変色する可能性があります。
  • 塩素系漂白剤を色柄物に使う: 色落ちします。酸素系漂白剤を使ってください。
  • 酸素系漂白剤を塗ったまま長時間放置する: 染料や蛍光剤が分解して変色することがあります。メーカーは「塗布後すぐに洗う」ことを推奨しています。
  • 洗えない衣類(水洗い不可・ドライ専用)に自宅で漂白剤を使う: 素材を傷めます。クリーニング店に相談してください。

素材による違い

  • 綿・麻・ポリエステル: 水洗い・酸素系漂白剤ともに比較的安全に使えます。
  • ウール・絹・カシミヤ: 酸素系漂白剤の粉末タイプは使えない製品が多い(製品表示を確認)。水洗い自体も縮み・色落ちのリスクがあるため、高価な衣類はクリーニングへ。
  • ナイロン: 漂白剤の可否を製品表示で確認。熱にも弱いため温度に注意。

うまくいかない場合

一度の洗濯で落ちない場合は、乾かす前に再度つけ置きを繰り返します。乾燥させるとシミが定着しやすいため、落ちきるまでは乾燥機を使わないでください。

専門業者への切り替え目安

以下の場合はクリーニング店に相談してください。

  • 水洗い不可・ドライクリーニング専用の衣類
  • 絹・カシミヤ・高価な衣類
  • 広範囲に渡るシミや、自分で何度試しても落ちないシミ
  • 色柄物で色落ちテストで変色が確認された場合

クリーニング店に出す際は「いつ・何をこぼしたか」「自宅でどんな処置をしたか」を伝えると、シミ抜きの成功率が上がります。