結論・最初にやること
油のシミは水だけでは落ちません。油を分解できる洗剤――台所の食器用中性洗剤か、洗濯用洗剤の原液――をシミに直接塗ってなじませてから洗うのが基本です。
付いた直後は、乾いたティッシュでこすらずに押さえて油を吸い取るだけでも、後の落ちやすさが変わります。
この方法を使える汚れ
食用油・サラダ油・天ぷら油・ごま油、バター・マーガリン、肉汁・ラード、機械油・グリス(自転車・工作用の油)など、油分が主体のシミ。
カレーやミートソースのように「油+色素」の複合シミは、この記事の方法のあとに漂白処理が必要です(末尾を参照)。
最初に確認すること
- 洗濯表示: 水洗い可能か。ドライ専用・水洗い不可の衣類は無理に洗わない。
- 色落ち: 濃色・色柄物は洗剤原液の直塗りで色落ちすることがある。目立たない場所で試す。
- 機械油か食品油か: 機械油・グリスは色素を含まなくても頑固で、食器用洗剤では落ち切らないことがあります。
付いた直後の応急処置
- 乾いたティッシュ・布でシミを上から押さえて油を吸い取る。こすらない。
- 裏側にも当てて、油を挟み取るイメージで。
- 水で湿らせる必要はありません(油は水では落ちず、広がるだけです)。
帰宅後の洗い方
- シミ部分に食器用中性洗剤または洗濯用液体洗剤の原液を少量垂らす。
- 指先やキャップの底で軽くもみ込む・トントンとたたく。強くこすらない。
- 軽くぬるま湯ですすぐ。
- いつもの洗剤で洗濯機で洗う。
それでも残る場合は、酸素系漂白剤を直塗りしてすぐ洗濯するか、規定濃度に溶かしてつけ置きします。
やってはいけないこと
- 水で洗い流そうとする: 油は水に溶けません。シミを広げるだけです。
- 固形物をこすり落とす: バターやグリスが付いている場合、まず乾いたティッシュでつまみ取ってから処置します。
- 乾燥機・乾かしてからの再挑戦: 油は放置・乾燥で酸化し、落ちにくい「古い油シミ」になります。気づいたら早めに。
素材による違い
- 綿・ポリエステル・麻: 食器用洗剤・洗剤原液・酸素系漂白剤いずれも比較的安全。
- ウール・絹: 食器用洗剤(中性)は比較的使いやすいですが、水洗い自体にリスクがあります。おしゃれ着用洗剤での部分洗いか、クリーニングへ。
- デリケート素材: 洗剤原液の塗布で輪ジミが出ることがあります。目立たない場所で確認を。
うまくいかない場合
機械油・グリスなどが広範囲・長期間の場合は、家庭用洗剤では限界があります。酸化して黄色く固まった古い油シミも同様です。無理に繰り返すよりクリーニング店に「油のシミ」と伝えてください。油の種類(食用油か機械油か)が分かると処理が早くなります。
関連するトラブル
ファンデーションや口紅などの化粧品も油分を含むシミです。処置の考え方は似ていますが、顔料を含む分だけ漂白処理が必要になることが多いです。