結論・最初にやること

錆のシミは漂白剤では落ちません。錆は金属が酸化してできたもので、色素ではないため、色素を分解する漂白剤は効果が薄く、かえって生地の色を抜いて傷める恐れがあります。

基本はクエン酸(またはお酢)で錆を浮かせて、歯ブラシで繊維に沿って落とす方法です。

この方法を使える汚れ

金属のパーツ・釘・自転車・工具などが触れてついた錆のシミ。洗濯物に茶色・オレンジ色の錆色が移った場合も同じ考え方です。

最初に確認すること

  • 洗濯表示: 水洗いできるか
  • 色落ちテスト: クエン酸やお酢は酸性なので、色柄物・濃色では目立たない場所で色落ちしないか確認。P&Gも酸性製品で色落ち・色あせの可能性を明示しています
  • 錆の量: 広範囲・深く入り込んだ錆は自宅で難しい場合があります

手順(クエン酸が最も確実)

  1. クエン酸溶液を作る: 水またはぬるま湯100mlにクエン酸小さじ1/2杯をよく溶かす。スプレー容器に入れると塗布しやすい
  2. 錆の部分に溶液を塗布し、1〜2時間程度放置してなじませる。規定時間を超えて長時間放置すると生地を傷めたりシミになることがあるので時間を守る
  3. 古歯ブラシなどで、生地の繊維に沿って軽くこする。力任せにこすると生地を傷めます。クエン酸の力で錆が浮いてくるのを確かめながら優しく
  4. 洗濯機の通常モードで洗う

クエン酸がない場合

お酢を2〜3倍に薄めて塗布し、30分ほど置いてから同様にこすり洗いします。臭いが残りやすいので仕上げの洗濯はしっかり行ってください。

やってはいけないこと

  • 漂白剤を使う(塩素系・酸素系どちらも): 錆は酸化鉄で色素ではないため効果が薄く、生地の色まで抜いて傷める恐れがあります
  • 力任せにこする: 繊維を傷め、錆の粒子を奥に押し込みます
  • 塩素系製品と酸性物質を混ぜる: 塩素ガスが発生する危険があります。クエン酸・お酢を使った後に塩素系漂白剤やカビ取り剤を使わないでください。使う場合は十分にすすいでから

うまくいかない場合

錆は落ちるときは気持ちよく取れますが、落ちないときは繊維の奥まで酸化物が入り込んでいます。何度か同じ作業を繰り返すことで薄くなることがありますが、それでも落ちない場合は無理せずクリーニング店に「錆のシミ」と伝えて相談してください。

関連するトラブル

油シミは乳化で落としますが、錆は酸性で浮かせる別の化学的アプローチです。